この書、このサイトのこと。

 

 この書は、ストーリーテラー(紙芝居師、執筆者 & 編集者)として活動を続けるスズキスズが「菅野敬一」「エアロコンセプト」という対象についてを書きとめた一本のドキュメント、一本のジャーナル、メッセージです。

 そんな文字の塊をここに発表したい、そう思って、このサイトを立ち上げました。元々、ここに掲載した文書は、商業用の書籍としてまとめたいと考えて、先述した菅野敬一さんという職人さんへの取材を続け、執筆したものです。文字が並んだ書としては、一応の完成をみております(編集さんの目は通していないので、誤字脱字、辻褄抜け等、許されたいですが)。きっと若い方、またはお年を召されながら生き方に迷っている方にとっての何か生きるヒントがあると思います。ですが
、本になるまでの間には、まだまだ時間がかかるかもしれず。その間、苦しい想いをしている人々も多くいるでしょう。出版に至るまでの間、そんな方々の一助になれば良いと、この原稿の一部(はじめに/職人の独り言、一/職人の独り言、二/22世紀の成功哲学〜 序章/22世紀の成功哲学〜一話/22世紀の成功哲学〜二話)を先に公開することにいたします。商業出版となった場合は、恐らくこのサイト自体取り下げます。それまでの間、数章だけでも、多くの人に読んでいただけたらと思い至った次第です。是非、時間のあるときを見つけて、読んでみて下さい。また、どうしても全て読みたいという方は、メール下さい。お読みいただけるように手配いたします。

 

 私は、生涯を通じて、物語を書いてきましたし、これからも多くの物語を書いていきたいと考えております。脳の中には、ファンタジー、ドキュメンタリーを問わず、常に、いろいろな想い、アイディアが去来しております。出会いを通じて、様々な物語が創られる。この物語は、筆者が偶然出会い、偶然描くことになった、とある職人さんの物語です。

 

 『エアロコンセプト』というブランドをつくったひとりの板金工、菅野敬一という言う名の男の成功のあり方は、一風変っています。職人でありながらの成功? たった一人の想いからはじまったブランド? それは、一体、どのようなものなのでしょうか? 

 

 困難な時代の、前途有る全ての老若男女に向けて、筆者が、菅野という男から盗んだ22世紀的な成功のあり方を全てここに開示しようと思います(と、偉そうに言っても、これは、菅野さんが快く、ざっくばらんにお話をして下さってはじめて書き留められたこと、菅野さん、どうも有り難うございました)。しかし、全てを鵜呑みにする必要はありません。これが全て正しいわけではありませんし、彼の生き方が正解だとも限らないのです。むしろ、一般的な正しさや正解などというものからはほど遠いのかもしれません。しかし、自分の心の目で読んでいただき、もしも、たった一文だけでも、たった一語だけでも、心に共鳴したなら、それを未来にいかせてもらえたらなと思います。筆者自身も、彼の生き方に大きな感銘を受けつつも、すべてを真似しようとは思いません。それでも、彼の生き方、彼の発想、彼のスピリットには、自分が生きてきた道に、いくつも活かせる点があると感じています。であるのなら、活かせるものは活かしてゆきたいと考えています。この文書は、常に「実践的な書」であることを念頭に想い、書き続けてきました。被写体だけが格好よく映る、ただの「英雄伝」や「成功譚」は最初から書くつもりはありませんでした。一応、ジャーナリスト魂のカケラも持ち合わせる執筆者として、客観的な姿勢も忘れず書いたつもりです。そんなわけですから、きっと、少しは、あなたの役に立つのではないか? とそんな期待を持っています。


 それでは、22世紀の成功の書。垣間みることのできる秘密をどうぞ、ゆっくり、お読みください。きっと、ほんの少しの未来の灯火にはなるはずですよ。